不思議コラム

ドン・キホーテ映画化の苦難

Orson Wellesという映画監督が1957年、ドン・キホーテの映画を撮影すべくメガホンを取りました。
撮影を進めていくうちに財政危機に直面し、撮影を中断せざるを得なくなりました。
撮影を中断し他の作品を撮り、またドン・キホーテに取りかかる。
こんなことを繰り返しているうちに無情にも時はどんどん過ぎていき、1985年、Wellesはドン・キホーテを完成させることなくこの世を去りました。


時は経ち2000年になり、監督のTerry GilliamはJohnny Deppを主役に据え" The Man Who Killed Don Quixote (ドン・キホーテを殺した男)"の撮影をスタートさせました。
スペインのロケ地で出演者とスタッフは度重なるNATO軍の飛行に耐えなければなりませんでした。
(ほとんどのパイロットはJohnny Depp見たさに撮影現場の上空を飛行したと言われています)
その後、鉄砲水に襲われロケ地の景観が変わり、撮影機材も被害を受けました。
不運が重なった結果、プロダクションは莫大な損失を被り撮影は中断されました。


2009年、Gilliamは以前とは別の俳優を用いての撮影の再開を宣言しましたが、じゅうぶんな資金を確保することができず、実際に再開することはできませんでした。


Gilliamは10度も" The Man Who Killed Don Quixote "の撮影再開を試みましたが、その度に不幸にみまわれ、撮影は叶いませんでした。
しかしGilliamは諦めていません。
彼は言います。
「それは脅迫的で、絶望的で、救いようがなく、ばかげていて・・・成長しているのですよ、腫瘍が。この腫瘍は私のシステムの一部と化しており、生き残りたいなら取り出してやらねばならないのです」


人々はドン・キホーテを撮影しよとする監督は呪われるのだと噂します。


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by cursed_objects | 2014-11-30 20:01
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イラスト:まるめな